ぬかるみ
一日が「やっと」過ぎる。
無駄に緊張したり不安になったりするから、使わなくていいエネルギーを使ってしまっているんだよ、多分。
日によっては、朝、目覚めてすぐにザワザワする。
「ザワザワ」しない日はないと言っていいくらい。
「ザワザワ」というのは、不安の手前? というのか、緊張と言えばいいのか、とにかく落ち着かない状態だ。
先週もつらかったなぁ…
きつかったなぁ
ザワザワをとばして、肩で息をしていた。
自分でその様子がはっきりわかるから、これをどうにかしなくちゃという焦りが生じて、その焦りが緊張や不安を生むというぬかるみにはまってしまった。
五里霧中
先週は診察があった。
前回から2週間が経っていたので、その期間について症状を説明した。
私はここぞとばかりにつらかったことを訴えた。
先生しかいないのだ、つらいつらいって言えるのは。
主治医は私の話を聞き終えると、いつものように「つらかったですね」「だいぶ大変でしたね」という共感ともねぎらいとも見える態度を示してくれた。
この時、私はちょっとほっとする。
この診察で私は、こんなことを主治医に話した。
仕事をしていないから社会との関りがほとんどないままに家にいるだけの暮らしをしている。
家族と話す時間もほんのわずかで、これも回復の時間を長引かせている一因だろうと思っている。
こんな毎日で、声を出すこともなく過ごしていると、自分がどこにいるのか(わからなくなり)、どこか知らないところにぽつんと立っているような気がする。
主治医はこう言った。
「今は五里霧中のような感じがするかもしれません。濃い霧でおっしゃるようにどこにいるのかわからないかもしれませんが、その霧は必ず晴れますから。必ず晴れます」
それを聞いて私は思った。
こんなにつらくて…? 先生は何を根拠にそう言うのだろう。たくさんの患者さんを診てきたからだろうけど、その台詞は私を励ますために言ってるのかな…
思ったけれど、黙っていた。
黙って得た力で、力なく「はい…」と答え、
「こんなに症状がつらくて、つらい時にはどうしたら…?」
いかにも助けを求める態度で私は主治医にそう言ってみた。
(先生も答えられないだろうことはわかっていたので、「言ってみた」だった。)
主治医は言った。
「症状をそこだけ切り取って治すということはできなくて、自己実現によって治していくしかありません。一つ一つ、できることを増やして自己実現していくんです」
「はぁ…」
「はい」って言ったつもりだったけど、「はぁ…」になった気がする。
上出来
そんな私だったが、その診察から二日後の日曜日。
あのつらさが遠ざかり、落ち着いて過ごせる時間ができていた。
「いつになったらふつうに過ごせるんだ?」
苛立ちを含んだ私のこの問いはこれからもずっと続くだろうけれど、一日のうち、少しでも落ち着いた時間を持てたり、うまくして笑ったりできれば、上出来としている。
これが、今の私の日々、なんだな…
私の今の日々、かな。
ま、どっちでもいっか~

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